なぜ結婚するの?

昔は適齢期になれば結婚するのが当たり前で、いつまでも結婚しないと周りから奇妙な目で見られるような風潮がありました。それが今では、生涯未婚率※は男性で20.14%、女性で10.61%(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2012年)」より)といずれも過去最高を記録し、男女問わず一生独身ということも決して珍しくなくなっています。

今や、結婚も「一つの選択肢」であり、「結婚するかしないかはその人の価値観次第」という風潮すらあるように思えます。
しかし、よく考えてみれば人はなぜ結婚するのでしょうか? 「安心感を得たいため」と答える人もいれば、「子どもがほしいから」という人もいるでしょう。あるいは、「社会的信用を得るため」「経済的な理由」「精神的な支え」など、人それぞれその理由は違うでしょう。

人生にとって最も大きなイベントと言えるのが結婚なのにもかかわらず、政府も学校も、「なぜ結婚しないといけないのか」については明確に教えてくれません。
そこでまずこの章では、「人はなぜ結婚するのか」「結婚は本当に必要なのか」という観点から、統一原理の結婚観を紹介していきたいと思います。

※「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率を算出したもの。