Q:夫のことが嫌で仕方ありません

今回からは、夫婦の関わり方をより具体的に理解していただけるように、
私が実際にクライアントから相談された内容をもとにQ&A形式でご紹介していきます。

 

Q. 夫婦関係についての悩みです。
私は結婚2年目で、娘が一人います。単刀直入に申し上げますと、
夫のことが嫌で仕方ありません。彼の発言にはいつもイライラさせられます。
愚痴が多く、意見を求められても答えると無視されます。
なぜ結婚したのかといえば、夫は背も高く、顔もカッコ良いし、
それに当時はすごく優しかったし、気前が良かったのです。
交際中はすべてがうまくいっていたのですが、
今は間違った選択だったのかも… と悩む日々です。

 

A. 好きな男性と結婚して、お子さんまで授かったのに、
あなたが夫に対する愛情を失ってしまうのはとても悲しいことです。
でも、もしあなたが夫とずっとこのままであれば、未来に希望は感じられませんよね。
ただし、今のような被害者的な意識からでは何も解決しません。
まずは“結婚”に関する既成概念をはずしましょう。

 

“結婚したら幸せな生活が待っている”。これは錯覚であり、間違った考えです。
交際中と結婚後では、二人の立ち居地がまるで違います。
交際中の二人はまだ本当の自分を隠しています。
まだお互いの人生を共有しているとも言えません。

 

しかし、入籍した後、二人は人生のすべてを共有することになります。
お互いの人生に責任が生じると同時に、互いが潜在的に抱えてきた課題が噴出し、
自分でも理解できないような感情を抱え、訳もなく夫が憎くなったり、
夫に幻滅したりすることがあるでしょう。
夫婦はちょうど“映し鏡”のようなもので、
相手の持つ欠点が自分にダイレクトに投影されてしまい、
それに抵抗するようになるからです。

 

このことを踏まえた上で、これまでの結婚生活に対する概念を変えていきましょう。
結婚生活とは「人生と愛を学ぶ学校」だと捉えるのです。
夫婦それぞれが一人前になり、立派な親になるための修行のようなものです。
長い人生のなかで、人生のあらゆる局面を乗り越えていくために
最高のパートナーとなるための訓練場のようなものなのです。

 

夫婦は運命共同体であり、家庭が学びの場である以上、楽しいことばかりではなく、
難しい課題が待ち構えていることを覚悟しなければいけません。
そこには夫婦の摩擦や葛藤があって当たり前なのです。
夫婦は意味があって出会っており、あなたを最高に成長させるために
カスタマイズされているのが今の夫なのです。

 

恋愛感情とは3年ほどしか持たず、非常にうつろいやすいものです。
二人の愛情は結婚後、一度ゼロに戻ると考えてください。
ゼロから出発するのですから、あとは努力して上がっていくだけだと考えるのです。
しかし多くの夫婦は、夫婦関係における課題に挑戦することなしに
途中であきらめてしまい、夫婦の繋がりに終止符を打ってしまうのです。

 

物事は一方向から見るだけでは分からないものです。
まずは結婚に対する視点を変えることで、お互いがなぜ出会っているのか、
出会いの意味をより深く考えていくことで未来が開けてくるのです。

 

小川陽子

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