戦争の根本原因は家庭問題

あなたは街角で「世界人類が平和でありますように」というメッセージを見かけたことがありますか?

 

世界中あちこちで見られる看板ですが、
「我が家が平和でありますように」という看板もお願いしたいものです。
なぜなら、世界中の家庭が平和になると、自動的に世界は平和になるからです。

 

現在のニュースを見てもお分かりのように、国際情勢はとても不安定です。
イスラエル軍の地上戦が続くパレスチナ自治区ガザでは、市民の犠牲が急増しています。
停戦の兆しはなく、本当に深刻な状況です。

 

私は10年ほど前、イスラエルを観光したことがあります。
イエス・キリストの足跡が残る歴史的な聖地ですが、
今やそんな風景はみじんも感じさせない戦乱の地、殺害の場と化してしまいました。
この終わりのない戦争はどこから来ているのでしょうか…。

 

他人を傷つける行為の背景には必ず理由があります。
人は本来、誰もが戦いを好まない存在です。
おそらく人類の大半は、平和を愛する人ばかりではないかと思います。
それでは、人類の戦いの出発点はどこにあるのでしょうか?

 

それは、家庭から始まっていると言えます。
遥か昔から家庭という形態は存在していました。
当たり前のような話ですが、国や市町村が出来る以前から家庭はあったのです。

 

家庭は世界の最小単位、つまり人体の細胞のようなものです。
細胞が不健全であれば、健康な体を維持することが不可能なように、
家庭が機能不全であれば、それが連動して
犯罪や戦争という形にまで拡大されてしまうのです。
その被害は罪のない子供たちにも及びます。

 

もし、すべての家庭に信頼と調和があり、お互いの幸せを願う気持ちが溢れていれば、
嫉妬や恨み、憎しみなどは存在しないでしょう。
家庭で愛と信頼、絆を実感した子供たちは、他者の幸せを望むことができます。
家庭で人と調和すること、協調を身に付けた子供たちは、
当然のようにそれを実践していくことでしょう。

 

逆に、家庭が冷え切り、夫婦間には不協和音が鳴り響き、信頼関係が失われ、
愛のないものであったら…
人間の心は間違いなく蝕まれます。
家庭内で満たされない感情は、人の物を奪ったり、征服欲へと駆り立てるようになります。

 

子供は、家庭を“教科書”のようにして成長します。
子供の情緒や思考・行動パターンは、親の生き方をそのまま受け継いでしまいます。
さらには、先祖からの血統を通して蓄積されてきたもの、
これが遺伝情報として子供に受け継がれているのです。

 

では、真の意味で幸せになるためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、人類の過去の問題に気づくことです。
それらを清算し、未来により良きものを残す、そのための架け橋となることなのです。

 

私は日頃、皆さんから「今、夫(妻)との関係が○○なのですが、どのようにしていけばいいですか?」等、様々な質問を受けます。
そこで次回からは、夫婦の関わり方をより具体的に理解していただけるよう、
Q&A形式で書いていきたいと思います。

 

小川陽子

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