責任分担の自覚

子供の責任は、日常生活で起きることに対して、子供自身が積極的に対応していくことを通して学んでいきます。ですから、子供がやるべき仕事はできるだけ子供自身に任せる方がいいのです。そして、自分の取った行動の結果を子供自身が体験することが重要だと思います。

 

責任分担を学んだ子供は、自分の行動次第で結果が変えられることを知ることができますし、耐性や問題解決能力が育まれていきます。また、現実から目をそらすことなく、しっかりと現実を見つめる勇気が育つようになります。そうすることで、成長しようという意欲が子供に生まれてくるのです。

 

1. 原因と結果から学ぶ
親が子供のすべきことをあまりに手伝いすぎると、結果として子供がいろいろなことを体験できなくなります。これは、子供の体験のチャンスを親が奪ってしまっていることになります。ですから、子供は親の被害者ということになり、下手をすると「人のせいにする」ようになってしまいます。子供が責任を果たせなかったことなのに、親をせめるようになってしまうのです。さらに、子供が自分の責任分担を果たしていないので、責任の力を使っていないことにもなります。そうすると、子供は自身の人生を変える力がないと感じてしまいます。最終的には、自分の人生を変えることに臆病になって、自分自身に自信がなくなっていくことにもなりかねません。

 

ですから、子供が自身の責任分担を全うすることにより、子供として体験すべきことを体験して行くことができます。そうすることにより、自然と問題処理能力が身についていくのです。また、具体的に結果を生み出す自信がつくようになります。

 

2. 責任分担が育つ手順
では、どのようにすると子供に責任分担を全うする心が育つのでしょうか。「朝、一人で起きる」ことを例にして考えてみましょう。朝、なかなか起きてこない子供に対して、以下のステップを踏んで接してみましょう。

 

①まず子供と会話をします
親:「朝はもう起こさないことに決めたよ。あなたの自立のためにね」
子供:「そんな~!突然、困るよ。起こしてよ~」
親:「そうだよね。困るね。」「でも、起こさないことに決めたの」

 

②次に、親としてどのようなサポートができるか話し合います

 

③そして、実際に子供を起こさないで、一人で起きられるか試してみます

 

④子供がちゃんと起きることができたら、一人で出来たことを認めてほめてあげましょう。なかなか起きられなければ、またどのようなサポートができるかを話し合って、もう一度試してみます。

 

以上のようなステップを根気よく、何度も諦めることなく継続していきましょう。そうすることで、子供が自分の責任は自分で果たさないといけないという自覚と責任意識が生まれるのです。こういった「責任分担」の理解は、子供が成長していく上に非常に重要なことなのです。

 

多田聰夫

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