家事をしない夫は捨てられる?

「男は仕事、女は家事」…懐かしい言葉ですね。今や、こんな言葉を口にしようものなら、そんな男性は、結婚候補リストから、即、「削除」でしょうか?昨今の日本の男性のみなさんは随分やさしくなりました。女性がむしろ「やさしい」男性を求めるからなのかもしれませんが、結婚候補の性格の筆頭に「やさしさ」を挙げる女性も少なくありません。
そんな男性なら、結婚後もきっと「炊事」「洗濯」「おふろ掃除」…と指折り数えながら、温かい夫婦分業の家庭像を理想として思い描いているのかもしれません。

 

 

でも、思い込みは意外とシビアな現実となって返ってきます。

ここにまったく正反対なデータがあります。男性の離婚願望度別に集計された「家事の半分以上を男性がしている(いた)割合」のデータです。離婚願望が強い男性ほどその割合が高くなっているのが分かります。

 

 

 

 

 

離婚願望がない男性よりも、離婚願望が強い男性の方が家事をしているのです。「家事をしない夫は妻から三行半をつきつけられる」という言説は結構あやしい流言なのかもしれません。「家事を一生懸命する夫は、妻に三行半をつきつける」も、結構シビアな現実なのです。
働いている女性が、家に帰れば育児も家事もあり、夫はあまり協力しない。妻の不満はたまる一方でしょう。しかし、かといって妻が夫に家事を強く要求すればデータのような結果が待っている。男性と女性はなんと不可解な生き物なのでしょう。
でも、人類は男性と女性の結びつきでその生命史がつづられてきたのです。何かベストヒントがあるはずです。
本稿はこれから結婚を考える方、すでに結婚相手が決まり「家庭づくり」を夢に描きながら日々を過ごされている方、そしてすでにゴールインした幸せカップルの方、そんな皆様と一緒に、ちょっと待って!本当にそうなのかな!といった男女の素朴な常識、疑問について考えてみます。男性と女性の違った風景が見えてくるかもしれません。

 

大迫君代(結婚コラムニスト)

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