こんなはずではなかった!家庭崩壊の現実を見つめる

最近の相次いで起こる家族崩壊にまつわる事件は目を覆いたくなるものがあります。
信頼関係が崩れて、前に進めないまま立ち往生する家族。
現代は夫婦、親子関係が混迷し、まさに「人間関係の希薄化」の課題をつきつけられているようです。

 

家族の絆を軽視する傾向があるのは、忙しすぎる現代社会のあり方にも問題があります。
目の前のものを追い求めることが、最優先のようになっています。
絆が薄い夫婦に限って、外界のこと、つまりお金や仕事、子どもの成績などに奔走します。
肝心の家族関係は放置され、仮の埋め合わせをしているのだ、ということに当人は気が付きません。
さらに夫婦がうまくいかないことを、まるで宿命であるかのように簡単にあきらめてしまうのです。

 

米オハイオ州のボーリンググリーン州立大学で社会学を教えるスーザン・ブラウン教授は、
2度目以降の結婚は、初婚よりも離婚する確率が150%高く、
熟年離婚者の大半が一度離婚している、と述べています。
つまり離婚して人生をリセットしても、その後も同じことを繰り返してしまうのです。

 

この傾向は日本も同様です。
離婚が加速する要因はここにもあります。
失敗したとしても、そこから何かを学び、新しい価値感を確立しないと同じ繰り返しとなります。
また難しければ単にリセットすればいい、という生き方は結局、自分を粗末にする生き方です。
そんな親たちの生き方を子どもたちも真似をするのです。

 

幸せな人生に裏口入学はありません。
入学試験にパスするまで何度も試験を受け続けなくてはならないように、
人生にも合格点をもらう必要があるのです。
たとえ離婚して縁を切ったとしても、二人の間に子供がいれば、夫婦は父母であり、もはや他人ではありません
離婚してアカの他人になれるでしょうか?
これは人間の作ったルールであり、単なる法律上のことに過ぎません。

 

一度出会って、夫婦としての関係を持った以上、他人には戻れない、ということです。

 

人生には、意味のない出来事は起こりません。
もし夫婦間に問題が起こったらそれは生き方を変えなさい、というメッセージと受け止めることです。
出会いは人生に、非常に深い意味を持ちますが、とりわけ結婚は
過去と未来をつなぐ橋渡しとしての「必要不可欠な出会い」です。
同時に夫婦の出会いは最大級の幸せを手に入れるためにあるのです。
たんなる男女の出会いの延長線ではないと捉え、厳粛に受け止めていくことが大事なのです。

 

小川陽子

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