嫁姑問題から見る夫婦関係

Q. 結婚3年目で、子供が一人いますが、以前から夫の母親とうまくいっていません
それもあって、最近は夫との関係もギクシャクしています。
お義母さんは夫に対して並々ならぬ愛情を注いできたようですが、
私はお義母さんから自分を受け入れてもらえない淋しさを感じてきました。
夫のことは愛していますが、お義母さんとの関係を放置したままでは、
たまらなく不安で心細い気持ちになります。どうしたらいいでしょうか?

 

A. お互いの親に対して、どんな感情を持っているのか? これはとても大事なことです。
あっさりと離婚してしまうカップルの特徴は、日頃からお互いの親との関係が悪い傾向にあります。
特に夫婦間で相手の親の悪口が度々出てくる… これは特に深刻な状況と言えます。

 

お姑さんにとって、息子さんが結婚することはもちろん嬉しいことなのですが、
最愛の対象は息子さんなのです。
自分の息子が結婚することで、大切な息子を取られてしまったかのような喪失感を持つ母親も多くいます。
このようなことからも、潜在的にお嫁さんとの三角関係の心理に陥りやすいものなのです。

 

お姑さんがお嫁さんの欠点や不足な点ばかりを挙げてしまう、
また息子の味方ばかりして、お嫁さんであるあなたを受け付けない…
これではあなたも淋しい気持になるのは仕方ありませんよね。

 

しかし、お姑さんを拒絶することは自分の家庭にひびを入れているようなものです。
ところであなたは、お姑さんの気持ちを考えてみたことがありますか?

 

老いは誰にも訪れます。
年をとると体の衰えを感じたり、自分が必要とされていないような気持ちを味わいます。
自分の存在価値がなくなったような不安から愚痴が多くなったり、わがままになりがちです。
また、これまで苦労して息子たちを育て上げたことを、周囲に認めてもらいたいと強く願う人もいます。

 

もし、あなたが早く嫁姑問題を終息させたいと願うならば、以下のような努力が必要です。
・あなたがお子さんを愛するように、お姑さんにとって夫は、最愛の子供であることを認めること
愛する夫を生み育ててくれた恩に感謝すること
夫にお姑さんのいいところを話すようにすること
お姑さんに夫のいいところを話すようにすること
自分の両親や友人にお姑さんの悪口は言わないこと

 

これらの実践は夫婦の強力な守りとなります。
また、嫁と姑、女性同士が仲良くすることで夫婦関係も安泰です。
さらに子供たちは、親が祖父母にどう接しているのかをよく観察しています。

 

嫁と姑の垣根を越えて絆を結ぶための、あなたの努力は将来、
子供たちにとっても、より良い人間関係を築く基礎になるはずです。
子供たちの円満な人格を育み、目上の人に対する思いやりや敬意も
自分の親と祖父母との関係性から自然に学んでいくことでしょう。

 

小川陽子

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