「理想的な相手との結婚は本当に幸せ?」

誰もが「人生において一度は結婚してみたい」と願っています。しかし、現実は初婚年齢もどんどん高齢化し、生涯未婚率も放物線を描いて急上昇しています。今や、男性は5人に一人が生涯独身状態、厚労省の発表では2030年には男性の生涯未婚率は30%に達するとのこと、太平洋に漂う小さな島に孤独な老人があふれている…そんな日本の未来像が間近な現実として迫っているのです。

 

今、日本の若者は決して結婚への願望を捨てているわけではないようです。男性の87%、女性の90%がいずれは結婚するつもりと答えています(左図参照)。ただ、そのハードルがどんどん上がってきていることも確か。総理府の調査によると「結婚して相手に満足できない時は離婚すればよい」と答える男性は45.9%、女性は53.8%。20代に至ってはYesと答える女性が60.8%に達します(下図参照)。やっとの思いで手にした結婚生活を持続させるために、ひたすら妻を満足させ続けなければならない男性諸氏に心からお悔やみ申しあげます。(―_―)!!

 

一方で親世代の意識もずいぶん変化してきました。読売新聞の調査発表(ネット調査450人:2010年7月1日)によると、25歳~39歳の子を持つ母親(平均年齢58.8歳)の62.4%が「結婚してほしい」、89.6%が「子育てを経験してほしい」と答えますが、一方で「理想の相手がいなければ子供が結婚しなくてもかまわない」と回答する母親が60%に達します。
今や、日本の女性たちは親子そろって「理想の相手」「満足できる相手」を連呼しているのです。そこにこそ「幸福」があると信じて…。
しかし、現実は「この人なら…」と思って結婚したはずなのに、1分50秒に一組が離婚していくのです。幸せの靴を運んでくれた王子様、しかしその仮面の裏は理想とは程遠かったということでしょうか…。シンデレラシンドロームの悲しい現実です。
でも、王女様もそろそろ気づかなければなりません。自分も仮面をかぶっていることを…。相手にばかり要求していると、シンデレラ姫のその後は悲劇あるのみですよ。

 

大迫君代(結婚コラムニスト)

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